合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

若手エンジニア向け:クリティカルパスを朝のルーチンで説明してみた!

クリティカルパス分析

プロジェクト管理手法の中で「クリティカルパス分析」というのが、あります。
これは、スケジュールを算出する上で、クリティカル(危機的、致命的)となるパス、ボトルネック部分を洗い出す手法です。

手順としては、
1.プロジェクトの工程を分析・洗い出す。
2.工程を順番に並べる
3.平行進行で制約条件が無い工程は、平行に置く
4.前後関係が条件となる工程は、順番に並べる

これにより。空きの無駄の無い工程スケジュールを作成する事ができる。同時に、どこの工程が遅れると次の工程が遅れるのかという事が分析できる。又、どの工程を短くすると、全体を短くできるのかが分析できる。

朝のタスクで考えてみよう

  • ベッドから起きる
    ここは、一番最初の作業となる

  • 電気を点けた
    ベッドからの次にタスクとして電気を点けた。ここからが色々なタスクがありそうです

  • 歯を磨く

  • 顔を洗う

  • トイレに行く
    これは、タスクとして色々と効率化が図れそうな予感がします。

もう少しタスクを分解してみましょう

  • 歯を磨く

    • 歯磨き粉を歯ブラシに付ける

    • 歯を磨く

    • 口をゆすぐ

    • タオルで拭く

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  • 顔を洗う

    • 顔を洗う

    • タオルで拭く

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  • トイレに行く
    - トイレに行って。。

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効率化を考えると、

  • 歯を磨きながら、トイレに行けそう

  • 口をゆすいで顔を洗えば、タオルで拭くは一度で良さそう

並行タスクとマージタスクの2つが出来た。

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次に並行タスクの分析

「歯磨く」と「トイレに行く」は平行タスクですが、これは、後続タスクに「口をゆすぐ」があります。
「歯磨く」と「トイレに行く」の両方が終わらないと「口をゆすぐ」が開始できません。
歯磨きが終わってないのに口はゆすげないし、トイレが終わらないと、トイレでは、口をゆすげない。
これでクリティカルパスが出来た。全体スケジュールに影響を及ぼす可能性がある工程を繋いだ物がクリティカルパスとなります。

クリティカルパスから全体時間を計算する

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従って、前提時間としては、5秒+2分(120秒)+20秒+30秒+20秒 = 195秒で3分15秒となる

ここから短縮を検討する

歯を磨くのが2分なのでトイレを30秒にしても全体の工程は短くならない。従って、歯磨きの短縮を検討する。
単に手抜きだと虫歯になるので、電動歯ブラシやマウスウオッシュを使って効率化を検討する。
歯ブラシが1分になれば、全体時間が135秒となり2分15秒と品質を落とさずに短縮される。

最後に

プロジェクト管理でクリティカルパスを引けてない人がよくいます。この分析をしておかないとプロジェクト管理が出来ません。概念をこの機会にしっかりと理解して欲しいと思い朝のルーチンで例えてみました。
僕の場合は、いつも、全ての行動にクリティカルパスを意識してます。エレベーターのボタンを押した後に玄関の鍵を閉めに戻ったりとか。日頃から意識して生活するとクリティカルパスに慣れてくると思います。

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