合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

開発組織の新しいカタチ

CTO,VPoEはじめエンジニアマネジメント職としては、強い開発組織について、いつも頭を悩ましていると思いますが、ステレオタイプになっていないでしょうか?

柔軟な開発組織のススメ

以前下記の記事を投稿しました。
■モンゴルに開発部隊を求めた話
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/61e5cf9520725b4706bb
■開発組織を全て業務委託メンバーで構築した話
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/b2257661dd75e7365507

1.海外に開発組織を構築する

コロナのお陰でリモートワークが進み、皆さん、リモートワークのノウハウが貯まり、エンジニアが隣にいないと駄目という状況でも無くなってきてます。東京でのみ採用という固定概念は捨てて、地方採用、海外採用を進めてみてはいかがでしょうか?
今年に入り急激に円安が進みました。これにより、日本人の単価は世界からみて安い方になってます。中国、韓国からみると日本は安い国となるので、それ以外の国でないとコスト的なメリットはありません。
しかし、コスト中心に考えるのではなく、開発組織が作れるかどうかにフォーカスして考えてみてください。
モンゴルでは、東大レベルの理系卒のエンジニアが採用できます。日本だと無名ベンチャーには絶対に無理でしょう。

2.業務委託メンバーで構築する

社員採用の様な昭和の終身雇用制度から脱却し、フレキシブルな雇用の業務委託メンバーで開発組織を作ることにより、より速くより高品質なサービスが出来上がる可能性もあります。業務委託メンバー型組織のメリットは山の様にあります。

3.縦割りから横割り組織へ

通常、開発本部という形で開発メンバーが集まっている組織を作ると思います。この組織は、上長がエンジニアでありエンジニアスキルに対して適切なジャッジ、評価が可能となり、部署のメンバーが全てエンジニアなのでスキル共有も進みやすいです。しかし、一方で売上に向けての意識やエンドユーザーに向けたサービス等は、組織が違うので温度感が伝わらず弱くなる傾向にあります。
エンジニアを各事業部側に配属し、事業意識をあげる形に変更してみましょう。そして横串でエンジニアの管理・評価をCTO、VPoEが担当します。

4.DAO型組織

エンジニアとしてマネジメント職は存在させながら、ステークホルダとなってもらい。サービスや組織に対しての意識をもってもらい。報酬も事業成功に連動させるモデルです。フラットの組織の場合は、色々と弊害があるため、DAOの良さをとった形になります。
フラット組織の弊害は下記をみてください
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/7237dd1f61525abb3cb4

5.新卒エンジニアのみ

新卒エンジニアのみの組織。CTOのみ居て、採用は全て新卒エンジニアです。エンジニアって出来る奴は、1年あれば10年目のエンジニアをあっという間に追い抜きます。新卒エンジニアで文化レベルも合わせながら育てていくのもやり方として面白いと思います

6.ラボ型、レベニューシェア

全て外部委託にて開発してもらう組織です。ラボ型にする事により、見積もり等のオーバーヘッドを無くせますし、レベニューシェアなので事業部目線にもなりやすいです。昔からある形ではあります。

最後に

開発組織の新しいカタチについては、色々とアイデアが出てきそうですね。ゲーマーのみや女性のみ等の属性を絞ったエンジニア組織も無駄なコミュニケーションコストが省けて良いと思います。
ステレオタイプから脱却して新しいカタチの開発組織にチャレンジしてみてください!
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