合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

エンジニアとITコンサルとSEとプログラマー

昔、『なぜSEはコンサルができないのか』という本があった。
内容は、全く読んでないが、タイトルを見て意味不明と思ってしまった。

ただの職種定義なので役割の違い

1.プログラマー
 欲しいものをプログラミングして、実装する職種
 *動く物を実装するロール
2.SE
 クライアントの要望を整理し、システムに落とす上での整合性チェック。
 システム実現化を検討整理後、プログラマーに伝える職種
 *クライアントの要望を整理するロール
3.ITコンサル
 クライアントの業務見直し含め、こちらから提案する。要望の本質を捉え、
 システム的に要件を整理する職種。
 *クライアントが思い付かない事も含めて提案するロール
これらは、あくまでも職種定義である。役割分担である。

あなたの職種はなんですか? ITコンサルとSEとプログラマー

役割=能力レベル?

世の中で転職価値等を考えていくと、どうしても、3 コンサル>2 SE>1 プログラマーとなってしまう。
3,2,1の順で給料が高いためです。人数構成としても3,2,1の順です。

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でも、これって本当に価値として、そうなのでしょうか?
職種と職能レベルが一緒になってますよね。
確かに仕事の順番として、3 コンサル>2 SE>1 プログラマーの順番となる。いわゆる上流なのはコンサルである。
これにより、本来の意味の職種を世の中が職能レベルと勘違いして、優秀な人間=上流(職種が高い)という間違った認識になってしまっている。
結果、キャリアプランとして、プログラマーは、SEへ。SEは、将来コンサルを目指してしまう。

システムをエンジニアリングするエンジニアになろう

僕は、SEがコンサルできないとは絶対に思いません。優秀な人間でもSEをやってる人はいるし、コンサルできる人でもプログラマーをやってる人もいます。
何故なら、役割として、職種としてそこをやってるだけで、優秀な人間は、システムをエンジニアリングができる職能を持っているからです。
エンジニアは、コンサルもSEもプログラマーとしても、全ての職種をできる様になる必要があります。

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コンサルでも、SE、プログラマーでも皆、エンジニアです。システムに関して精通したスペシャリストであるエンジニアになりましょう。
プロデューサーとディレクターも同じ事が言えるでしょう。ディレクション能力も無いのに、プロデューサーに成りたいって話も、僕的には、あり得ない話です。
だから、僕は、プログラマーとか、SEとか分けて考える昔ながらのSIerは大嫌いです。
当然、職種としての役割定義では、使わざる得ないときはありますが。
全て何でも出来る本当の意味での価値のあるエンジニアに育って欲しいと思ってます。