合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその6 組織設計

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその6です。

組織設計

前回までチームビルディングで中の人にフォーカスした内容でしたが、組織設計では、組織の組み方についての話をしたいと思います。

機能型組織

営業、企画、デザイン、開発等の機能別の組織です。一番一般的でもあり、立上げベンチャーでは、一番最初に選択する組織形態だと思います。

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■メリット
エンジニアの場合は、上長がエンジニアでありエンジニアスキルに対して適切なジャッジ、評価が可能となる。部署のメンバーが全てエンジニアなのでスキル共有も進みやすい。

■デメリット
事業部とは、組織が違うので、PLベースの売上に向けての意識やエンドユーザーに向けたサービス等は、温度感が伝わりずらくなる。ベクトルが技術・開発強化に向かいやすい。

事業型組織

事業毎、プロダクト毎で機能が一貫集約している組織です。組織が大きくなってくると選択されやすいです。

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■メリット
上長が数字管理者、サービス・プロダクト責任者なので、目標のメインがエンジニアスキルでなく、売上やサービスレベルのKPI等になるので事業強化が進みやすい。

■デメリット
エンジニアのスキルや品質が悪くなる可能性が高く、モチベーション低下のリスクが高い。特に若手エンジニアのケアが重要。

機能型組織と事業型組織の入替え

機能型組織と事業型組織のメリット、デメリットは相反する部分がありますが、両方とも大事な部分です。時には、開発効率や品質を強化し、時には事業数字やサービス速度を上げる必要もあります。従って、2〜3年をベースに入れ替えるのが良いと思います。但し、会社の状況やマネージャが居るかの考慮が必要でもあります。

業務委託型組織

エンジニア採用はコストも高く、採用体制構築自体がハードルが高いし、時間も掛かります。業務委託、フリーランスを利用した組織を構築も選択肢です。プロばかりのフラット型組織の構築となります。

詳しくは、こちらを参考にして下さい
■開発組織を全て業務委託メンバーで構築した話
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/b2257661dd75e7365507

海外型組織

開発部隊を日本にもたずに海外で構築するやり方です。選択国によってはコストも抑えて、レベル高いエンジニアでの組織化が可能となります。海外の大学連携等すればレベルの高い新卒採用も現実的。
但し、文化違いや漢字や文字の課題等については、細かいコミュニケーションや業務指示が必要となる。反面、ブロックチェーンやAI等世界レベルでの技術は会話が繋がりやすいです。

詳しくは、こちらを参考にして下さい
■モンゴルに開発部隊を求めた話
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/61e5cf9520725b4706bb

まとめ

組織設計も色々な手法があります。基本ハイブリッド型が良いと思いますが、時には振り切った選択をする事でレッドオーシャンでなくブルーオーシャン戦略も可能になります。CTOの経験に合わせて選択する事をオススメします。

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