合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその10 アジリティチェック

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその10です。

アジリティチェック

VUCA時代に向けて、組織のアジリティについてCTOが定期的なチェックを行い、必要であれば見直しを行います。

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1.バイモーダルIT整理

IT調査会社のガートナーが2015年に提唱した考え方です。
「モード1」:コスト削減や効率化を重視するSystem of Record(SoR)
「モード2」:柔軟性や俊敏性が求められるSystem of Engagement(SoE
の認識あわせ
モード1を守り、モード2を攻めと定義して、社内のプロジェクトをどちらかに整理する
アジリティのためにはモード1を減らし、モード2を増やす

2.アジャイル開発プロセス導入

アジャイル開発と言いながら、中身がウォーターフォール型の開発プロセスのままのプロジェクトも多い。アジャイル開発のためのプロセスが導入されているかをチェックし、機能しているか確認する。
イテレーション開発,カンバン,scrum,OKR,ウィンセッション等

3.Time and Cost の固定化

開発における指標としてScope, Time and Costがあるが、アジャイル開発ではTimeとCostを固定する事でAgilityが向上します。
TimeとCostを固定するには、工数見積もり型でなく、予算を決めて開発人数を確定し、固定人員の中で出来る範囲を検討します。

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4.Agilityの高い人材登用

一人で自立できる人材でないとAgilityの高い組織になりません。
ソースコード(言語)
・フロント、バックエンド開発
・インフラ(ミドル、OS、ネットワーク、DB)
クラウドAWSGCP,Azure)
幅広い知識をもって一人でシステム構築を完結できる人材を増やすために評価、育成、採用を行う。

まとめ

組織のアジリティについては、あまり気にしてない方が多そうに思いますが、人間は気がついたら保守的になる生き物でもあるし、長い期間サービス運用を行っていると、アジリティが落ちている可能性があります。
CTOが定期的なチェックを行い、必要であれば見直しを行います。
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