合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその12 品質管理

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその11です。

品質管理

サービスの品質管理の適正化は、CTOのチェック事項として必要ですが、組織的に対応する必要もあります
そのため、
1.品質管理部
2.PMO
3.共通基盤管理部
4.インフラ部
等の部署を設置します。
開発組織とは独立させる部署となるため、CTO直下の組織とするのも良いと思います。

1.品質管理部

開発部門の品質向上のための施策や計測を行う部署です。

・施策

 品質に関わるチェック項目の構築
 ー システム継続性関連(可用性)
 ー 性能・拡張性関連
 ー セキュリティ関連
 ー 運用・保守性関連
 ー イレギュラー関連
基本的には非機能要件のテスト項目等を管理します。

・計測

 変更障害率、サービス復旧時間(Four Keysより)、etc

2.PMO

プロジェクトマネジメントの管理部署です。

・施策

 ー 開始判定(スケジュールと要員チェック)
 ー プロマネの標準化、教育
 ー プロジェクト進捗のチェック
 ー 外注の場合は、外注先体制・金額等のチェック
 ー リリース判定
複数の新規プロジェクトが多い場合に必要となる部署です。
1プロダクトのみで常にアジャイル開発の場合は、不要です。

3.共通基盤管理部

汎用化、共有化すべき部分について整理を行う部署です。

・施策

 ー ミドルウェアバージョン管理構成
 ー 共有フレームワーク
 ー 部品類

・計測

 基盤利用率、デプロイ頻度、変更リードタイム(Four Keysより)等を計測し開発品質を測定する

4.インフラ部

インフラ関連の汎用化、共有化すべき部分について整理を行う部署です。

・施策

 ー 開発環境整備
 ー インフラ構成
 ー バックアップ管理
 ー ミドルウェアバージョン管理構成
 ー CI/CD DevOps関連

・計測

 サービス復元時間(Four Keysより)等を計測しインフラ品質を測定する
共通基盤管理部と業務が重なる部分もありますが、品質が考慮されたものを用意し開発業務の効率化と品質確保を行います。
品質が考慮されたものを用意し開発業務の効率化と品質確保を行います。

メンバーはローテーション

メンバーは、2,3年毎に開発組織メンバーとローテーションさせるのがベストです。これにより、全体的なノウハウの流通・浸透が進みます。
1.開発現場のメンバーが品質管理側に異動する事で、現場の意見を取り込み、より実践的な品質管理を行う事が出来る様になります。
2.逆に品質管理側のメンバーを開発現場に異動させる事で、品質管理の重要性を浸透させる事が出来ます。ドキュメントだけ渡したり、ルールだけを押し付けても浸透が難しいものでもメンバーが異動する事で開発現場側の理解度が深まります。
このため、無理矢理でもメンバーのローテーションさせる覚悟が必要です。

まとめ

品質管理部署を設置しCTO直下で管理する事で全体的な開発品質を向上させます。品質を向上させる事は、トータル的にコスト削減、リリース速度改善に繋がります。手を抜きがちですが、CTOが防波堤となり品質向上をキープさせましょう。 又、施策と計測のプロセスをセットで行うことで周りへの理解度を深める動きとなります。
品質の良いシステムは、所属するエンジニアにとっての幸福となりますし、プロダクトに関わるメンバー全員の幸福に繋がります。
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CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその11 働き方チェック

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその10です。

働き方チェック

1.リモートワーク

コロナの影響でエンジニアのリモートワークは、一般的になってきて、エンジニアにとっては、リモートワークは必須となってます。
今後は、出勤に戻る可能性はありますが、フレキシブルな勤務体系を検討する必要があります。地方ワークも人財確保の大きな力になります。

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2.勤務時間の多様性導入

・フレックスタイム
裁量労働
・出勤日のフレキシブル化(土日)
・時短勤務
・朝型、夜型の人向け整備
等の勤務時間を自由に選択できる働き方導入する。

3.集中タイムの導入

プログラミングをしている時には、集中する必要がありますが、集中モードに入るには、20分程度時間が必要と言われてます。せっかく集中モードに入ったのに中断されると再度集中するには20分が必要となり時間の無駄となります。
集中タイムを導入して、集中モードのみの時間を作りましょう

4.副業の導入

副業については、賛否両論あると思いますが、副業に許可するか、しないのかを議論し、社内に理由も含めて明確にしましょう。

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5.女性働き方改革

エンジニア部門の女性比率は、低い傾向があります。
女性にとっての労働環境を改善し、活躍環境を整備しましょう。

6.国籍の多様性

外国籍の方の雇用促進も視野にいれた多様な働き方環境の構築も重要です。

まとめ

優秀なエンジニア人財の確保のために働き方の多様性は必要ですし、今いるメンバーの生産性向上、モチベーションアップのためにも、働き方の多様性は重要な問題です。
CTOが定期的なチェックを行い、必要であれば見直しを行います。
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CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその10 アジリティチェック

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

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から始まったCTOの業務についてのその10です。

アジリティチェック

VUCA時代に向けて、組織のアジリティについてCTOが定期的なチェックを行い、必要であれば見直しを行います。

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1.バイモーダルIT整理

IT調査会社のガートナーが2015年に提唱した考え方です。
「モード1」:コスト削減や効率化を重視するSystem of Record(SoR)
「モード2」:柔軟性や俊敏性が求められるSystem of Engagement(SoE
の認識あわせ
モード1を守り、モード2を攻めと定義して、社内のプロジェクトをどちらかに整理する
アジリティのためにはモード1を減らし、モード2を増やす

2.アジャイル開発プロセス導入

アジャイル開発と言いながら、中身がウォーターフォール型の開発プロセスのままのプロジェクトも多い。アジャイル開発のためのプロセスが導入されているかをチェックし、機能しているか確認する。
イテレーション開発,カンバン,scrum,OKR,ウィンセッション等

3.Time and Cost の固定化

開発における指標としてScope, Time and Costがあるが、アジャイル開発ではTimeとCostを固定する事でAgilityが向上します。
TimeとCostを固定するには、工数見積もり型でなく、予算を決めて開発人数を確定し、固定人員の中で出来る範囲を検討します。

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4.Agilityの高い人材登用

一人で自立できる人材でないとAgilityの高い組織になりません。
ソースコード(言語)
・フロント、バックエンド開発
・インフラ(ミドル、OS、ネットワーク、DB)
クラウドAWSGCP,Azure)
幅広い知識をもって一人でシステム構築を完結できる人材を増やすために評価、育成、採用を行う。

まとめ

組織のアジリティについては、あまり気にしてない方が多そうに思いますが、人間は気がついたら保守的になる生き物でもあるし、長い期間サービス運用を行っていると、アジリティが落ちている可能性があります。
CTOが定期的なチェックを行い、必要であれば見直しを行います。
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CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその9 システムチェック

CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその9 システムチェック

 

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその9です。

システムチェック

セキュリティ管理含めて、システムチェックもCTOのタスクの一つです。

コストチェック

全社のシステムが気付いたらコストが膨らんでいるとか良くあります。

  • サーバーを落としたくないので冗長すぎるシステム構成

  • 心配なので見もしないデータの長期保管

  • 余剰気味な人員構成
    現場では、心配からくるものなので当たり前になってる場合が多いため、CTOにより各PJのシステムの投資チェックをオススメします。

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拡張性・保守性チェック

こちらは、コストチェックと同じく、現場では日々の案件に追われて忙しく、放置され気味なため、CTOにより各PJのシステムの拡張性・保守性チェックをオススメします。

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技術的負債チェック

CTOにより各PJのシステムの技術的負債チェックし、返済する時期なのかをジャッジします。

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クラウドASPチェック

クラウドツールやASPツールを利用した方が総合コストが下がり、アジリティがるのに、システムとして保有しているものをチェックします。

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まとめ

このタスクは、日頃から現場でシステム開発をやってるメンバーにはジャッジし難い部分です。足元の収益性やタスク作業で目線が下がってる現場に対して、権限と責任を持っているCTOがすべきタスクです。1年に1度のタスクですがボリュームも大きいため放置しがちですが、しっかりと取り組む事が必要です。

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CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその8 セキュリティ管理

CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。

CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
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から始まったCTOの業務についてのその8です。

セキュリティ管理

セキュリティ指針作成・運用

CTOの業務として忘れられがちですが、昨今、情報漏えいは企業の根幹を揺るがしかねない部分となってます。CTO自らが指揮を取りセキュリティ対策の指針を決め、チェックしていく必要があります。

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セキュリティ方針

会社の予算と共にセキュリティレベルの方針を決定する
・個人情報を保有しているか
・カード情報を保有しているか
・インフラは何か
・言語は何か
フレームワークは?
etc

セキュリティ対策決め

IDC,IPS,WAF導入
・インフラ、言語、
 フレームワーク決め
・セキュリティinspection

セキュリティ対策運用

・定期的なセキュリティ診断
・定期的な他社情報漏えい情報
 収集とチェック
・ログ監視

セキュリティ対策見直し

年1回レベルの運用で見直しを行う

まとめ

このタスクは、CTOにとって非常に重要である反面、量少ないタスクです。したがって、忘れがちになるのですが重要なタスクです。
年1回で良いので見直し、更新を行いましょう。
もちろん専門部署にて管理する事でも問題ありませんが、方針決めはCTOが行う必要があります。

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GPT-3を使ったAIの「忘年会参加お断り文」が出来上がるCatchyを試してみた

先日、OpenAIが発表したGPT−3を使ったChatGPTが話題になりました。
続いて話題になってるのが、「忘年会参加お断り文」を作ってくれるAIのCatchyを試してみました。

登録

Catchy 会員登録 / ログイン
https://ai-copywriter.jp

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チュートリアル

会員登録のチュートリアルの中で、お試しで文章を入力を求められたので、

記事を書くのは難しい

と入れて出てき文章が下記です。

記事を書くのは難しい。文法や構文に気を配りながら、説得力のある文章を書くことが求められます。さらに、複雑な内容であっても、その内容を深く理解し、正確で興味深い記事を書く必要があります。また、事実や数字が正しいか、最新の情報であるか、十分なリサーチが必要です。さらに、読者の興味を引くような内容にするために、適切な用語や語彙を使い、ターゲットとなる特定の読者に合わせて記事を作成する必要があります。最後に、ライターは自己批判を行い、自分の作品の改善点を認識し、積極的にフィードバックを求めて作品の質を高めていくことが必要です。このように、記事を作成するプロセスは厳しく困難なものですが、適切なスキルセットと適性があれば、記事作成の技術を完成させることは決して難しいことではないのです。

ダッシュボードはこんな感じです。

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生成ツールを開くと

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忘年会の参加を断る

忘年会の参加を断るを選択してみました。

もしかしたら仕事に行かないと駄目かもしれない

と入力し作成するボタンを押下

残念ながら、会社の忘年会には出席できません。私は仕事をすることが求められているため、仕事を確実にこなすことを優先しなければなりません。特に、この職務への献身的な姿勢を示すために努力しています。チームのみんなと一緒に今年の成功を祝うことができないと思うと、悲しい気持ちになります。しかし、みんなが帰ってきたら、その話を聞くのが楽しみです。きっと楽しい夜になると思います。

なんか、大袈裟に硬すぎて、嫌がられそうじゃありませんか??文章の雰囲気をカジュアルに変更してみました。

会社の忘年会に出られなくて、とても残念です。残念ながらその日は出勤しなければならないのですが、私が取り組んでいるプロジェクトの締め切りがその日なので、欠席するわけにはいかないのです。この数ヶ月間、私が集中し、優先してきたプロジェクトなので、本当に重要であり、もうすぐ全てがまとまるのを見るのが楽しみです。もちろん、お祭りや楽しみを逃してしまうのは本当に悲しいですが、それでもきっとみんなは素晴らしい時間を過ごすことでしょう。ご理解いただき、ありがとうございます。

まーなんとなく良さそうです。

ユーザーの興味を引くメール件名

ユーザーの興味を引くメール件名をやってみました。
スカウトメールを入れてみます。

はじめまして。
合同会の採用担当をしております森川と申します。
森川様のご経歴を拝見し、ぜひ一度お話をさせて頂きたいと思いご連絡させていただきました。
理由としては、B社でのエンジニアのご経験から、弊社が現在募集しているエンジニアのスタッフとしてご活躍いただける人財だと高く評価しているからです!
また、今回エンジニアの職種をご希望されているということでA様のご期待に添える環境がご提供できると思っております。
今回の募集は広く公開しておらず、弊社が選考にお呼びしたい方だけにご連絡しておりますのでA様にご興味をお持ちいただけると大変嬉しいです!
他にもいろいろとお伝えしたいのですが、ぜひ直接お話しさせて頂き、お互いを知り合うことができ
スケジュール調整はもちろんご面談の方法もオンラインやお電話などで柔軟に対応致します。
それでは、A様からのお返事を心よりお待ちしております!

  • Aさん、あなたに採用のチャンス!?

  • 技術スタッフへのお誘い!

  • エンジニアとして次のステップへ

  • Aさんに特別採用のチャンス!?

  • 私たちのエンジニアチームの一員になりませんか?

  • ..Aさん、エキサイティングなチャンスがあなたを待っています。

  • 当社のエンジニアチームであなたのキャリアを再創造してください。

  • エンジニアとして活躍する。

  • やりがいのある技術者集団の一員になろう

  • エンジニアとしてのキャリアを輝かせる

10個のメール件名をレコメンドしてくれました。

  • エンジニアとして次のステップへ

  • ..Aさん、エキサイティングなチャンスがあなたを待っています。

  • 当社のエンジニアチームであなたのキャリアを再創造してください。

  • やりがいのある技術者集団の一員になろう
    この辺りは使えそうかも知れませんね。

まとめ

裏側では、OpenAI GPT-3 APIを叩いてるいるだけかもしれませんが、フォームから入力させる事により、細かい指示の補足が出来るので、生成文章がより適切なものに導くことが出来るんだと思います。
但し、生成文章は、すごい感じもありますが、まだまだ人間の方がクリエイティブ力はありそうにも感じます。
こういうメール件名作る時には、ネットからどんなメール件名が良いかと検索したりする事を考えたら、10個のレコメンドは、考えていくための材料としては良さそうな気がしました。
逆に考えれば、このレベルのメール件名を付けてしまう仕事をしていると、スグに仕事がなくなる事を意味するんだと思い、心が引き締まります。
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若手エンジニアに送る:能力×やる気×時間

先日、「成果」=「努力」×「運」×「対応力」の記事を書きました。
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/fd2e948bb4b20f4363f3
「成果」=「努力」×「運」×「対応力」の記事

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成果が出ない人達へ

努力は、人それぞれ

そもそも、「努力」というのは、個人に依存したものです。
英会話の勉強で考えても、
A君は、一日10「時間」の勉強を半年続けて、TOEICで700点取れました。
B君は、一日10「時間」の勉強を半年続けて、TOEICで500点取れました。
同じく「努力」をしましたが結果が違います。
これは、A君とB君の暗記力の違い、言語習得力の違いが影響した結果と思われます。

能力を下支えするもの

では、「能力」が全く同じの場合で結果は、一緒になるのか?
今度は、「能力」に影響を与えるのが、「やる気」になります。
めちゃめちゃ「やる気」のあるA君と全く「やる気」のないB君が同じ勉強をした場合に結果がどうでるかは、明白です。

時間の長さ

そして最後は、「時間」です。
「やる気」まんまんで集中力もバリバリある状態で、結果として他者に勝てない様であれば、後は、「時間」(量)でカバーする以外に方法はありません。
つまり、努力は 「能力」×「やる気」×「時間」に因数分解できます。

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「能力」×「やる気」×「時間」×「運」×「対応力」

「成果」=「能力」×「やる気」×「時間」×「運」×「対応力」となる訳で、これは、「成果」を出すというのは、5つの要素から成り立ってるという事です。

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この5つの要素をしっかりと認識して仕事や物事にチャレンジするのは、とても重要です。
例えば、仕事をしている中で自分には「能力」が無いと壁を感じる事があったとしても、諦める必要は無いって事です!
「成果」を出すためには、

  • 「やる気」を増やす
    →がむしゃらに、そして、真剣に仕事をする。楽しみながら仕事をする。

  • 「時間」を増やす
    →単純に働く「時間」を増やす事も出来るし、それ以外にも、人よりも工夫できないか沢山考えたり、週末に本を読んだり、有識者セミナーに参加して勉強する

  • 「対応力」を増やす
    →今の自分では出来ない可能性の高い物事に対しても、果敢に挑戦する
    上記の事により「成果」は変わってきます。

「やる気」、「時間」、「対応力」の要素は、自分の「努力」次第で幾らでも頑張る事ができる。
そして、自分の「成果」は、「能力」の要素へ次第に組み込まれていきます。自分の身に付いてきます。

まとめ

「成果」について悩んでる方々は、「やる気」、「時間」、「対応力」の要素を真剣に「成果」を出すためのプロセスを考えて、日々の行動を変えてみましょう
今後も記事を投稿していきますので、フォロー、イイねお願いします。