合同会社モリカワのブログ

森川敬一。CTOとして30年やってきました。集大成としてCTOを増やすという事を目標にやってます。

エンジニア向け:CTO目線のこんな企業に転職しては駄目だTOP5 その2CTOがエンジニア出身でない

CTOとして20年、CTO10社、技術顧問20社以上の森川目線でのこんな企業に転職しては駄目ランキングをまとめてみました!

もちろんエンジニア向けです。

その1は、下記

エンジニア向け:CTO目線のこんな企業に転職しては駄目だTOP5 その1 - 合同会社モリカワのブログ 

 

2.CTOがエンジニア出身でない

 これが結構、罠です。

 CTOって経営者でもあり社長や他の役員とも話す必要があります。

 なので、コミュニケーション能力も求められます。

 そのためコミュニケーション力が高く、開発について少し分かってる人がCTOと名乗ってるパターンが結構あります。

 会話すると良いテンポでこちらの話もよく聞いてくれるので思わず魅力を感じてしまうエンジニアもいるでしょう。

 しかし、プログラミングをした事のないCTOというのは、エンジニアの気持ちが正直わかりません。エンジニアにとっての価値がわかりません。

 エンジニアにとっての価値等指標化するのはとても難しいです。プログラミングを沢山やって、色々な開発をやって苦労したり喜びや達成感を感じたりする事で生まれてくる大事な価値観は、指標化出来ないので、プログラミングした事がない人には伝える事が非常に難しいです。出来るのかもしれませんが、僕は諦めてますw

 わからないので、何がものさしになるかと言うと、売上・利益等のPLでしかエンジニア、開発組織を図ることができません。これは仕方のないことです。

 仕方のない事だから困るんです。

 全てをわかり易くエンジニアから説明しなければなりません。

 例えば、アクセス集中でサーバー負荷でサイトダウンが起きた時に、エンジニア同士であれば、2,3会話をすれば状況が伝わるし、今後どうすれば良いか決まります。

 しかし、プログラミングをやった事の無い人にこれを説明するには、1から10まで全てを説明しなければなりません。これは時間も掛かるし、ストレスも掛かります。

 プロジェクト進捗でも同様です。何故遅れているのかを説明するのに、ライブラリーの問題で動作が不安定でちょっと先が見えませんと報告しても理解してもらえません。

 先が見えないという報告では受け入れてもらえません。これに対して、先が見える形で説明する必要があります。

 時間が掛かってでも伝われば良いですが、伝わらない事の方が多いです。

 その結果、エンジニアは会話を諦めます。言っても仕方ないと思うようになります。

 そして優秀なエンジニアは辞めていきます。

 これがエンジニア出身でないCTOがいる会社の現実です。

 *もちろん、頑張ってらっしゃる会社も存在はすると思います。

 

 転職する前にCTOの経歴についてチェックをしてみて下さい。